ひとりずもう
昨日本屋で見つけて、地味にさくらももこ好きな我が家なので、思わず
買ってみた一品。店頭でパラパラとめくってみたら結構ちゃんとした
文章ばっかしの本で。そこにまずビックリ。(笑)
最近絵が多かったり、ほとんど雑誌だったりで、こういうマトモなエッセイ的
なのは久しぶりだなぁと思ってそそられたんですが。実に6年ぶりのエッセイ
だそうで。そりゃ久しぶりなハズだわい。
ま、文章ばっかりとはいえ、そこはさくらももこなので。
いともアッサリ、ペラッと読めてしまいます。
サラサラ読めて気軽なのもさくらももこの文章の大きな魅力なんだろうけど、
同時に微妙に手応えのない感じも相変わらず。(笑)まぁ、楽しいんで良しですが。
今回のは「青春」がテーマになってて。
思春期独特の悩みや妄想が炸裂しまくりです。
ちょこちょこと笑かしてもらいましたが(特にゴキブリネタには弱かった私)、
個人的にはいままでのエッセイ程はこなかったかなぁという印象。
それでも、まぁ、面白いかな。それなりに楽しませてもらったので満足です。
進路に思い悩む辺りは大人の自分が読んでも結構考えさせられるところがあった
というか。もっとしっかりしなきゃなぁ。好きなこと(やりたいと思うこと)に
突進する情熱って大事だなぁ。と、色々感化されたりもして。
そんな具合に大人の自分でもいい具合に考えさせられた程なので、思春期
真っ只中にいる感受性豊かな年頃の子が読んだら、もっと胸に来るものが
あるかもしれません。ないかもしれません。(笑)
そんな風に深く考えて読むのもありだけど、なんたってあのさくらももこの本
なので、そんなに深く考えずとも楽しめる作品にはなってると思います。
やっぱあの人の本の最大の魅力は気軽さなのかも。(笑)